相当昔からうちにある・・・んー確かワイヤーの先が曲がって一回買い替えた気もする、
このPEARL 722E。
他の記事でも書いたけど、自分がブラシの練習を始めたころはこのブラシは硬すぎて、スゥィープがうまくできなかった。
自分には他のナイロンブラシの柔らかさがちょうどよくてこれはほぼ眠っていた。
その後、激硬のREGALTIPやVICFIRTHなどのものに出会い、コイツを飛び越したさらに硬いものに慣れてしまうと、こんどはコイツは柔らかすぎるように感じ始め、またまたずーっとケースの中で眠っていた。
人の感覚はその時その時で変わってしまうものなのである。自分でも驚く。
自分で言うのも変だけど、少しづつブラシのテクが増えていき、リムを絡ませてやるロールや、早いレガートでのバウンドを使うようになってきた頃に久しぶりにこいつを出してみる。
擦ってはとても繊細な音が出るし、特にはリムに押し付けて先を弾ませ細かいタップを繰り返すロール、ヘッド上に横向きに置き押し付けて上下に転がすギミック的なテクなどについても、RegalやVICなどよりもちょうどいい硬さ・・・柔らかさであり、穂先の広がり幅もいい頃合いだなとに感じた。まさに自分の感覚の変化には驚いてしまう。
そもそもこのモデルは、えらく昔からカタログにラインナップされている、いわゆるロングセラーモデルである。おそらく売れ続けているから販売され続けているのだろうと思う。
加えて、押出式のモデルが多い中で、この固定式のものはほぼ他では見ないし、木製のグリップは黒く塗装されていて、上品。安っぽくない、ちゃんとした楽器の体をなしている。
難点もある。スティックケースに入れて運搬する時に、固定式故、先が他と干渉して非常に痛み(曲がり)やすい。
自分の場合は、サランラップの筒(廃材)や、Regalなどの製品を購入した際に入っていた透明で筒状のパッケージに入れてからケースに収めるようにしている。こうすると傷まない。
ここ数日、自宅でのブラシ練習をする時には、これを使うようにしている。そろそろコイツもグリップあたりが傷んでいる。予備にもう1本買っておこうかな。